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2015年6月

英国のトレンチコートの老舗

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Fullsizerender_30といえば、こちらのブランドです。

私自身は1着も所有してないのですが、今までに数十着はリメイクしたかと思います。英国らしい高級な生地にも納得、裏返して縫製を見ると、溜息が出るほどきっちり丁寧に縫われていつも感心してしまいます。

生地も縫製もパーフェクトですが、デザインはやはりスタンダードなものでも時代とともに少しずつサイズ感が変わるので、リメイクしてまた着ていただけるならハイブランドでもお得ですね。

こちらはトレンチコートよりカジュアルなタイプのハーフコートです。
袖幅や身幅が昔のサイズなのと両胸下のポケットと腰にたっぷり大きいマチ付きのパッチポケットまで付いていました。
身幅も袖幅も今風に細くして腰部分のポケットは取り外してすっきりと、これなら今からまた永く愛用していただけると思います。

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革コートの大改造

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Image2たっぷりサイズの革コートは、べタッとした衿のデザインや太めの袖に昔っぽさを感じます。

バストサイズは20㎝ほどカットし、肩幅や袖幅を今風のサイズに調整して、元のウエストの切り替え位置からベルト状の切り替えをプラスしてショート丈のブルゾンになりました。

衿の折り返し位置にクセがついているので、スタンドカラーにリメイクした際に元のように折り返って衿がねてしまわないように、衿付け部分の縫い代に針金を入れました。前を開けた時も手で簡単に折り返り具合を調整できます。

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バブル期のロングコート

Fullsizerender_23_2 Fullsizerender_19_2前打ち合わせはダブルで、着丈は足首近くまでのロング、肩パットの入ったラグランの大きな肩、太くて短い袖、だぶだぶの身頃、全てがバブル期を象徴するデザインでした。

ボタン位置や衿のきざみ位置の低さが昔っぽいので、全体のバランスを肩でカットして上にあげています。足りなくなった袖丈は、縫い代を足してぎりぎりまで出しました。

のっぺりした衿を小さくして、肩幅、身幅、袖幅をカットし、着丈は膝丈くらいのチェスターコート風に仕上げ、バブル期のハイブランドの品質を保ちながら今風のデザインになって、これからも永く着ていただけるベーシックなコートです。

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ローウエストデザイン

Fullsizerender_14_2 Fullsizerender_15_3細身のシルエットでローウエストに切り替えのあるデザインのムートンコートです。デザインは素敵ですが、ムートンの毛で着膨れするし、胴長に見えてバランスよく着こなすのは難しそう、、、
ウエストの切り替え位置をジャストより少し上目にして着やすいバランスにリメイクしました。

袖口にスリットの入った折り返しにくい長い袖は、スリットを閉じて普通の折り返しデザインにリメイクしています。

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ファー付き衿のアンゴラコート

Fullsizerender_18_2 Fullsizerender_21着丈や身頃のボリューム感と、衿のデザインがマダムっぽいです。飾りのファーボタンと衿を取って、肩を小さく袖幅も細く身頃のフレアー感をカットし、着丈も少し短くしました。

柔らかいアンゴラの風合いでも甘くならずシンプルなノーカラーコートになり、ストールやマフラーでいろいろな着こなしが楽しめます。

仕上がりをお待たせしたついでに、元のまま残った衿をまた取り外しで付けられるようにさせていただきました。

衿ぐりの内側に小さいボタンで取り外しできます。コンパクトになったボディにならファー付きの衿があっても素敵です。

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