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2019年1月

ベーシックなカシミアコート

Img_5025 Img_546820年くらい前のものでしょうか。カシミアの生地はとても良いのですが、時代を感じるその頃の一番ベーシックな形でもあります。

写真の掲載を伺ったところ、掲載用のコメントまでいただきましたので、そっくりそのまま掲載させていただきました。

「母から譲り受けた黒のカシミアコートは、品物は良いけれどデザインが体型に合いませんでした。それで大きい肩パットを外したあとの生地のだぶつきや袖の太さ、などを相談させて頂きました。着丈はそのままで肩、袖、脇を直して頂き全体的なバランスがすっきりしました。使い回しの良いシルエットに生まれ変わって大満足です。仕上がりがとてもきれいなお直しで、自分に合わせてオーダーメイドしたコートのようになりました。ありがとうございました。」(千葉市 斎藤)

衿も、前の開きも着丈も元のままでしたので、リメイク料は¥25,000-でした。
着ないままで置いておくより、ちょっとリメイクして着られるようになればお得です。

送料についての改定をいたしました。http://extase.air-nifty.com/news/souryou.html
旧ホームページの送料についての修正はこれからですので、お間違いないようお願いします。

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パープルレザーブルゾンリメイク

Img_4908 Img_5412岡山より、お母様の形見の革ブルゾンのリメイクのご依頼を承りました。

衿幅が広く、ボタンを留めて折り曲げてロールカラーにして 着ると衿もとが苦しそうで、前を開いて大きな衿で着ると肩パット入りの大きな肩や袖幅の太さもあって、昔っぽいシルエットです。

メールでいろいろなデザインを提案している間に、ご本人の好みやお母様がエレガントに着こなされていたお話を伺うことが出来ました。

Img_6444お母様からこのブルゾンを借りて外出された1995年のお写真だそうで、掲載許可をいただきました。

この写真を送っていただき、袖丈の長さも参考になりました。現在のお写真も送っていただいて、イメージがどんどん膨らみ、着丈も少し短くした方が今のご本人のコーディネートにはバランスが良いことが分かりました。

地方からのご依頼ではメールでのやり取りのみですので、お写真で見せていただいたりデザインの好みを伺えると大変助かります。

初めのうちは、ジップアップの革ブルゾンにリメイクのイメージでしたが、エレガントなお母様のお話やご本人の好みから、ちょっと個性的なデザインが合いそうなので、スタンドカラーに前の方で少しフリルのある柔らかい雰囲気の衿に決定し、肩幅や袖幅の調整とともに肩から着丈を調整し、袖口に飾りベルトを付けることになりました。

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スッキリとシャープなシルエットで、折り返すほど長かった袖丈もカットし、フリルの衿が個性的な革ブルゾンになり、喜んでいただけました。

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羊革のカーディガンプレッション

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バブル時代ほんとうに流行りました!
アニエスべーのカーディガンプレッションです。
今のものはドットボタンの素材が違うようですが最近また出ているようで、昔のものは肩パットが入っていたのか肩幅が尋常じゃないですねw

肩幅をピッタリに合わせ、バストと袖幅も少し細くしています。

定番のシンプルなデザインと羊革のしなやかさは、30年経っても変わりません。
シルエットを少し補正し、またトレンドとして着ることが出来るなんて素晴らしいです。

宅配料金についてのお知らせがあります。

ヤマト便の料金改正に伴い、仕上がりの際の送料について来月2月以降の受付から値上げさせていただくことにしました。詳細については近日お知らせいたします。

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カーキのミリタリーコート

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先週掲載のムートンと共にフィレンツェからもう1点お持込いただいたカーキのミリタリー調コートです。 着丈を短くして全体のサイズ調整をし、ノーカラーにしてミリタリーっぽさをカット。袖口の折り返しのデザインやウエストのベルトも無くして、後ろに飾りベルトを付けました。 さりげないカジュアルなミリタリー風が今らしいと思います。

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フィレンツェよりムートンリメイク

Img_4836 Img_5177 前回フィレンツェより帰国の際に革コートのリメイクを承り、今回はムートンコートとカーキのウールコートのリメイクを承りました。

ゴールドのファスナーをアクセントにしたグッチのムートンは、オシャレなのですが、少し時代を感じるシルエットと身頃が細すぎるそうなので、すっぱりとウエストの切り替え位置を利用して着丈を短くし、前と袖口にもあったファスナーを取り除きました。

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身頃の幅を出すためにファスナーだった位置から少し広めにして、ちょっとお洒落なスナップボタンを飾り縫いして表からのステッチも楽しいノーカラーのカジュアルなムートンジャケットになりました。

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ムートンリメイクの革の残りで指なしのミトンをたくさん作っていますが、最近、指もすっぽり暖かいこの形のミトンも人気です。カットした裾部分の革で出来ました。

カーキのウールのコートはまた次回に!

 

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謹賀新年~歴史をつなぐマントのリメイク

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いたします

しばらくぶりの更新となりましたので、今日は昨年特に心に残ったリメイクを掲載いたします
ご依頼主の「祖父の形見を譲り受けました」というメールから、バーバリーのチェスターコートとカシミアのマントの2点をお持込いただき、リメイクを承りました。

お話を伺うと、92歳のお祖母様から譲り受けたもので、バーバリーのチェスターコートはご依頼主の数年前に亡くなられたお祖父様のもので、カシミアのマントは会ったことのない曾祖父様のものだとか。。。。つまりカシミアのマントは100年ほど前のものかと思われます。

そんな貴重な衣服にハサミを入れて良いものかと思いながらも、お祖母様が手放せなかった思い出のマントを着て見せたい気持ちや、お祖父様のバーバリーコートを着てお祖父様との思い出を大切にしたいご依頼主の気持ちに感銘を受け、丁寧に作業しました。

お祖父様のバーバリーのチェスターコート

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全体のサイズ調整をしただけで、特に女性用には直してないですが、到着した翌日から仕事に着て行ってくださったようです。
こちらも40年くらい経ってそうですが、流石のバーバリーです!傷みも少なく、少し傷んだ袖口などは袖丈を詰めているので、きれいになりました。

曾祖父様のマント

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こちらはショート丈にして、衿はスタンドカラーにリメイクしました。

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元の衿の裏側ですが、細かいステッチワークの技が美しいです。

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繊細な刺繍のくるみボタンの裏の金具にはPARISの文字がありました。
当時作られたのは、フランスだったのでしょうか。。。

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台衿のステッチをそのまま生かしたスタンドカラーに仕上げました。

数日後ご依頼主からのメールで、

早速祖母にも見せに行き、とっても喜んでいるのを見て幸せな気持ちになりました。
また、「このマントを着た父の袖元に一緒に入っておでかけしたの」などと沢山の思い出話も聞けて、より一層大切なものになりました。

と、ご連絡いただき、私自身も幸せな気分でした。

リメイクの依頼には、いろいろな出会いとストーリーがあり、こんな良いこともそしてたまには辛いこともありますが、EXTASEのサイトを見て来てくださったからには、心を込めてリメイクいたします。

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