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一枚仕立てのコートリメイク

5年程前に2度目の一枚仕立てのカシミアコートをジレにリメイクした広島のお客様から3度目のご依頼を承りました。
今回も一枚仕立てのカシミアコートですが、肩パットが付いた大きな肩に大きな衿のよく流行ったデザインです。
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肩パットを取って肩のボリュームをカットし、もとの衿を小さくして大きめのヘチマ風カラーで前をボタンで止められるようにというご希望でしたので、ハサミを入れる前にピンで作った肩や衿のイメージ画像を何度か見ていただいてデザインを決めています。
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デザインが決まったら前端から衿端の仕上がりの位置に画像のようにまち針を付け、縫い代分を足してカットします。
一枚仕立ては、生地をカットした切り口を表と裏の2枚に手で割き、内側に伸び止め接着テープを貼り、割いた切り口を内側に折り返して3〜4ミリ間隔で手まつりする気の遠くなる手作業になります。
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肩はスッキリとして前の重なりの深いふわりとした衿に仕上がりました。ボタンは衿元とウエスト位置に共生地で作ったくるみボタンを共生地で作ったループで止めています。
左の衿も固定しないと衿の形が崩れるので、右肩の内側からリボンを使ってボタンを付け、左前端に糸ループで内かけボタンにして止めていて
『前を開いて着た場合も従来のデザインのように着られて感激しています』とメールをいただきました。
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生地を割く作業で指先を酷使したり気の遠くなるまつり縫いも完成時には大きな達成感となり、さらにお客様から仕上がりを満足していただいたメールをいただいた時に頑張って良かった〜と思い、これからの励みになります。

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